
現在「写真・カメラ」と言えば一般的に「デジタル」と言う言葉で集約されているといっても過言ではありません。2000年頃から従来の銀塩フィルムを取り巻く環境は大変厳しく、フィルム・カメラメーカー、写真流通商社の撤退などという現象もあります。
プロカメラマンもアマチュアカメラマンも圧倒的にデジタルカメラで撮影する場面が多くなり、いつしか銀塩フィルムは無くなってしまうのでは?と言う声も聞こえます。しかしデジタル時代に突入して約20年、「銀塩写真はやっぱり良いな!」「デジタルだと真剣に撮影できない!」「カット数ばかり増えて後処理が大変!」等の声が徐々に大きくなっている様にも思えます。
プロカメラマンの中にも「仕事はデジタルだけど、作品は銀塩フィルム!」と言う方もいます。そこで注目されているのが「大判カメラ」です。
本来大判カメラはカメラの基本でもあり、レンズとフィルムを蛇腹で繋いだ単純な構造で、レンズ面やフィルム面を動かす、『アオリ機能』を生み出し、フィルム面積の大きさという利点を実現しています。これらの特長が「どうせ銀塩フィルムをやるなら大判カメラだ!」言う意見にも集約されていると思います。